ポートフォリオの活用
ポートフォリオは英語で、Portfolio=紙挟み、書類かばん、画集などを指し、様々な種類のものをまとめたものを意味します。投資家はリスク管理のために自らの資産を複数の金融商品として分散することがあります。それは、資産家自らの資産をさまざまな種類の金融商品に分けて投資することで、リスクヘッジを図っているからです。そこで、リスクを管理しながら収益を上げるために、資産運用のための全体像としての基本設計図を作成します。それがポートフォリオです。今回はこのポートフォリオについて説明したいと思います。
考え方とは?
資産運用は自分の生活資金を守りながら行わないと、突然のリスクに対応できなくなります。また、定年までの年数が長ければ、数年後などに大きく動きのあるものに投資をしても値上がりを長期間待つことは問題ないですが、短ければ、損失状態で定年を迎えることになります。そのため、あまり値動きの大きくないものが良いでしょう。
このように、「保有する資産」「収入」「年齢」の3点から、どの程度のリスクを取るか、リスク許容度が異なってきます。リスクや資産分散を考えてモデルポートフォリオとして「預金などの現金30%、海外資産30%」を基本型とする考え方があり、現金は一番安全で動きがある資産運用方法です。
年に一度見直すべきポイント
ポートフォリオは一度作れば終わり、ではありません。自身が思い描いたどおりに運用ができているかを定期的に見直す必要があります。1年経てば投資・資産運用の感覚が分かってきて、もっと大胆に動いても良いかも?と思うこともあると思います。反対に思ったより時間が足りず、アクティブ型のポートフォリオを運用するのは大変と思うかもしれません。その中で運用方針や運用スタイルを調整することによって、自分の中で思い描いたポートフォリオになっているか確認することが重要になります。
また、自分が想像していたリターンをしっかり生み出しているかを定期的にチェックしておきましょう。想像するリターンが得られていないときや、逆に得られている場合も「なぜ、そうなったか」を考えることで、今後の投資も思い通りのリターンが得られるようなポートフォリオに調整していくことが可能になってきます。